デコパージュについて

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デコパージュについて

デコパージュ(Decoupage)という言葉の起源は、フランス語のCouper(クペ:切る)と言われています。その後、ヨーロッパをはじめとする英語圏において「模様や絵の描かれた紙を自由に切り抜いて、物の表面を装飾する手法・工芸品」を指す言葉となったようです。

デコパージュとは?(Decoupageとは?)

小物入れ、食器、ガラス瓶、石鹸、かばん、机、椅子、棚そのほか身の回りのあらゆるものが表現のためのキャンバス。

そして、キッチンペーパー、イラスト画、写真、ポスター、新聞、雑誌、ファブリックなど、さまざまな紙や生地が装飾の材料。

あとはアイディア次第。

配置や構図を考えながら素材を組み合わせ、ニスや専用のコーティング剤で美しく仕上げることで、日用品がオンリーワンのアートへ。

デコパージュ

デコパージュには長い歴史があります。

紙や布で何かを飾る」という行為そのものは、世界中の文化に古くからみられます。

紀元前にさかのぼれば、東シベリアの遊牧民は墓を布で飾っていたようです。また、中国では12世紀ごろから、極彩色の紙を切りだして照明や家具などを飾る技法がありました。

デコパージュとしての技法が確立されたのは、17世紀ごろのこと。東アジア、特に日本の漆(うるし)工芸品が貿易商人の手によってヨーロッパに持ち込まれ、それをヴェネツィアの家具職人が真似て作り始めたのがきっかけと言われています。

アジアの漆工芸品は、当時のヨーロッパでは最先端のオシャレな調度品として流行していました。

しかし漆工芸は制作に多大な労力を要し、需要に対して供給が追いつかなくなってきため、職人たちは代案を考えました。

そこで生み出されたのが、描かれた絵を切りだして貼り、その表面をコーティングをするというアイディアです。

その斬新な試みは、最初はただ手間を省きたいという効率化を求めた結果でしたが、次第にさまざまな技法が生み出され、デコパージュとしてまったく別の工芸にまで昇華していきます。

18世紀~19世紀にはヨーロッパ全体に広がり、20世紀にはアメリカでも一般的な手芸として浸透しました。

そして近年になって日本でも少しずつ認知され始めています。

デコパージュは、長い歴史のなかで培われたれっきとした工芸であり、身近なものを使って誰もがアーティストになれる楽しい表現活動です。

あなたも、オンリーワンの作品を一緒に作りませんか?

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